絵てがみ作家えぐちさきさんとの二人展「Sweet29Blues
~だれも見たことのない肉だれかに見せるかもしれない~」
終了いたしました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
ギャラリーAmi-kanokoさん、お世話になりました。
ありがとうございました。
会期中毎日ギャラリーに通い、来てくださった皆様と
お話するなかで新たな発見や今後取り組みたいテーマ、
展示の改善点などなど、、、たくさん考えさせられた
一週間でした。
今自分ができることを精一杯やって、作品制作で
すべて吐き出して展示して、見ていただいた方々から
感想、助言をいただいてたくさんのことを得る。
これを地道に繰り返していくことだなと、
思います。
今回の作品たちは間違いなく今自分が出来る
最高のものができて、自分でも好きな作品ばかりでした。
そして、もっとこれからやりたいこともあります。
もっと皆様を楽しませることができるようにがんばります!
今回の作品ひとつひとつを振り返ります。
「必」
これは29歳の私の悟りです。
人と人はどのような関係であれ、心と心が必要と
しあえば必然的に結ばれる。
1対1でも、多くの人たちとのつながりでも。
人間関係って、がんばって形成するものではなく
自然に形成されていくし、
結局は自分自身がどういう人間でどれだけ魅力が
あるかという部分が重要なんでしょうね。
どんな心をもってるか。
「美」
「美」という漢字の由来は、生贄の羊が大きくて何の欠点も
なく美しい、ということからきているという一説があります。
これから年を重ねていくなかで、どのような「美」を目指すか・・・
生贄のように単純に外見だけにこだわるのではなく、
内側から溢れてくる美しさをもった人になりたいなと
思います。
「傷」
二人展の相方えぐちさんの過去の体験談と、私の人格を組み合わせた
架空の女性の29歳の詩をつくりました。
人は大なり小なり心に傷を抱えて生きているものですが、
その傷をネガティブにとらえてばかりではなく
ありきたりですが、その痛みをバネにして生きていけたら、
というポジティブなパワーを与えたい作品です。
デジタルで仕上げた作品ですが、
アナログとデジタルの融合がうまくいって
自分らしい作品になったかなと思います。
今回のメイン作品でした。
「0〜29〜」
画仙紙に書いたものを貼る予定でしたが、やはり木に
直に書いた方が雰囲気出るなと思い、急遽会場で初日に
書き上げた作品です。
時間の経過スピードの体感は年々おそろしく早まります。
そのスピードを比較するための「ジャネーの法則」という
ものがありまして、それをもとに29歳までの時間の比較を
縦の長さの変化で視覚化しています。
木の全長が80歳の長さとして、0歳と29歳を比べると
ものすごい違いがあり、29歳から80歳まではもうこれだけしか
体感時間は残されていないんだという、時計の針の刻む音とともに
心にしみ入る作品になったと思います。
(※人間の記憶は3歳くらい〜なので一般的には10代後半くらいが
人生の体感時間の折り返し地点だといわれます。)
また、それぞれの年齢の数字にも意味をもたせています。
「0」→生まれたばかりで水分が豊富、透明感を表現。
「1」→2本足で立ち上がる
「2」→2本足生活上達
「3」→反抗期
「9」→やんちゃ
「10」→初めての宿泊研修のお風呂で恥ずかしがる様子
「12」→卒業の涙
「13」→めがね
「14」→制服のスカートがひらり
「17」→つけまつげ
「19」→上京
「23」→リクルートスーツ、新入社員の統一感のあるスーツ姿をイメージ
などなどです。
「酒」
酒がつがれる様子。
お酒に対する感謝の気持ちです。
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